「じゃあ、自己紹介しまーす。今から明日のこの時間まで、キミの彼女になった――
　私立遠浅高校三年生の箸山そよ華(はしやま　そよか)だよ。よろしくぅ～」
「……よーし……ボクの指でのお掃除はおーわりぃ。
　次はねぇ～、この指に指サックを着けて、スライムくんのもぐもぐをさらにアシストするよ。
　さあ、その指サックとは……こんな音だよぉー」
「……ふふ、耳に息をふきかけたら、にへらってしたぁ。
　あ～そんな心地よさそうな顔したら、ボクの心もほっこりしてくるよぉ～。ほら、もう一回――」
「あー、言った瞬間、お顔真っ赤になったねー。うんうん、でもそれでこそ人間だよ、キミは。
　まあ、すぐにそのドキドキを頭をしっかり洗って収めてあげるからね……」